この人は普通の人なんだろうな、と思う。
特に表立ってユニークでなく、ましては人間関係においてイニシアチブも持てないような
(つまり「人を呼ぶ才能」のない)、ふつうのひとなんだろう。まさに自分のような。
けど、津村さんが圧倒的に凄いのは、そういった人々の「代弁者」になれる力(表現力?本能?)
が、あるからなんだろうと思う。この立場から本を書く作家さんがいたのか、と震える。
今回の主役はヨシノ。
話を聞いているうちに、次第にヨシノの頭の中では、
是が非でも行かなければ、ということになってきていた。
そして二次会の幹事と、できればスピーチを頼みたいのだがと告げられ、
ああまあうんいいよまあうん、などとうなずいてしまい、
話が終わる頃には、少しでも友達の役に立ちたい、という思いと、でも幹事かよ、
という辟易でわけがわからないことになっていた。
ああああ
わたしも何度この展開になったことかわからないよ、ヨシノ。

