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婚礼、葬礼、その他

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     『婚礼、葬礼、その他

この人は普通の人なんだろうな、と思う。

特に表立ってユニークでなく、ましては人間関係においてイニシアチブも持てないような
(つまり「人を呼ぶ才能」のない)、ふつうのひとなんだろう。まさに自分のような。
けど、津村さんが圧倒的に凄いのは、そういった人々の「代弁者」になれる力(表現力?本能?)
が、あるからなんだろうと思う。この立場から本を書く作家さんがいたのか、と震える。

今回の主役はヨシノ。

話を聞いているうちに、次第にヨシノの頭の中では、
是が非でも行かなければ、ということになってきていた。
そして二次会の幹事と、できればスピーチを頼みたいのだがと告げられ、
ああまあうんいいよまあうん、などとうなずいてしまい、
話が終わる頃には、少しでも友達の役に立ちたい、という思いと、でも幹事かよ、
という辟易でわけがわからないことになっていた。

ああああ
わたしも何度この展開になったことかわからないよ、ヨシノ。

アレグリアとは仕事はできない

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アレグリアとは仕事はできない

『婚礼、葬礼、その他』が読みたくて本屋に行くも在庫なし、しょんぼり。
同じ著者で、12月10日に新刊で出たばかりであるこの本をたまたまみつけて購入。
ちょっと恥ずかしいこと言うけれど 「主人公のミノベは、わたしだ」 と強烈におもった。
読みすすめる行すべてに自分の気持ちが存在していて、文句の口調まで私で驚きだった。
興奮すら覚えた!

他に「地下鉄の叙事詩」という作品も収められているのだけれど、こちらも秀逸。
私にはこの人の本、というか、文章が、必要すぎる。

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「あんた、よく覚えてたね」
「向こうは忘れてたみたいだ」
「塩まいてすっきりしたんでしょう」
「そうかな」
「それでなんでもすっきり忘れられるんなら、幸せだね」

猛スピードで母は』より